2015年3月5日木曜日

出展情報:「"KITAJIMA/KOHSUKE#09" 〜椀Q松山翌の噂〜」3月7日(土)-8日(日) カタ/コンベ


"KITAJIMA/KOHSUKE" # 09  ~椀Q松山翌の噂〜

会 期:2015年3月7日[土] - 8日[日]  【2日間】
    12:00 - 20:30
    ( 7日 20:30〜 レセプション )

会 場:カタ/コンベ
    東京都中野区新井4-8-12  地下1階B号室
    katakombetokyo.wix.com/katakombehome
    03-5942-4632
    ◆インターホンがないため、入場の際は上記へお電話ください。

出展者:im9
    AIKO
    相沢 僚一 
    新井五差路 
    いぬころ
    塩山 晶子
    芝 愛澄菜
    芝 愛弥葉
    鈴木 一太郎 
    玉川 桜 
    TYM344 
    寺
    中山 いくみ 
    FELIX FABRIC
    蕗野 幸樹
    藤城 嘘
    masa 
    渡井 香織

年が明けたと思ったら、早いものでもう3月。ということで、KITAJIMA/KOHSUKEの時期がやってまいりました。KITAJIMA/KOHSUKEって何かといいますと、私TYM344も参加している中野にあるシェアスタジオ(アトリエ)「カタ/コンベ」で行われる、3ヶ月に1度の展覧会です。普段カタ/コンベで制作しているメンバーの有志+ゲスト作家というかたちで行っていまして、今回は「KITAJIMA/KOHSUKE# 09」、つまり9回目の開催となります。
沖縄在住で前回は辺野古基地に警告を受けながら写真作品を制作したり辺野古の海の貝をモリーフに絵画を展開したりと沖縄の伝統から現在の問題まで突撃していくAIKOさん、不動産の所有への疑問や抽象概念を実際の物体に当てつけていきながらオブジェやそれを写真作品にしていく新井五差路さん、今月超繁忙期のいぬころさん、前回のキタコー8で落花生と大豆で囲碁をやるなど毎回頭の良さの使い方がおかしくて私一押しの塩山晶子さん、独学で日本画を制作されている渡井香織さんといったKITAJIMA/KOHSUKEではおなじみのカタ/コンベメンバーをはじめ、黒いプログラマーim9さん、バーシーこと芝愛弥葉さん、シンプルすぎる名前の寺さん、阿佐ヶ谷を愛する墨田の書家蕗野幸樹さんといったKITAJIMA/KOHSUKE初参加のカタ/コンベメンバーも多いです。芝愛弥葉さんは昨年末にnamGalleryでお姉さんの芝愛澄菜さんと2人展「コロネ」を開催、愛弥葉さんは強制・閉塞・事件性を感じさせる映像作品をつくっており、愛澄菜さんはドローイング、絵画、コラージュ等を大小様々に壁に展開し全体がインスタレーションのようになった作品でした。まったく違う方向性のようで、意見やものごとの認識に実は近いところがあるらしく、今回は2人の共作として新しい試みを行うそうです(まだ謎だが何か怖そう)。蕗野さんは2014年のポストスーパーフラット・アートスクール(校長・黒瀬陽平氏。2015年「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の前身にあたります)のスクール生でもあります。先日は福島県いわき市で行われたライブペインティングにおいてカオス*ラウンジとともにライブペインティングに参加されています。
ゲスト出展者は今回は相沢僚一さん、芝愛澄菜さん、鈴木一太郎さん、玉川桜さん、中山いくみさん、FELIX FABRICさん、藤城嘘さん、masaさんです。相沢僚一さんは先日の五美大展へ出展していまして、私は観に行けなかったのですが、自分の肖像画を他の人に描いてもらうというコンセプチュアルなものだったようです。レセプションで私とぷよぷよ対決をするかもしれません。芝愛澄菜さんは先ほど書いたとおり、今回カタ/コンベメンバーの芝愛弥葉さんとの共作を出展します。鈴木一太郎さんは一昨年のGEISAIで知り合ったのですが、古代ギリシャやヘレニズム彫刻の写真画像をモザイク化してその画像をもとにしてまた彫刻にするという、極めて単純明快でありながら非常に手の込んだ作品をつくってます。世界史の教科書に載っているダヴィデ像の小さい写真と同じもしくはそれ以下の情報量しかないにもかかわらず目の前に大きく場所を占めて存在しているややこしさ、また「本物」との距離感、神話と現在、アナログとデジタル、など色んな問題を引き寄せます。鈴木さんは2013年のミッドタウンアワードでグランプリを受賞しています。今回は岐阜からこの2日間のために新作を運んでくるので、関東圏にお住いで鈴木一太郎さんの作品や活動が気になっている方はこの機会にぜひ。玉川桜さんは、シャガールやカンディンスキーのように絵画の中の世界の重力が極めて少なく、それでいて色までも重くないので非常に気持ちよさがある絵を描きます。マティスのように画面内の物の配置の方向が自由で、3次元性に重きを置かずに必要な物を必要なように配備されているので、これは神話を記した古い書物の挿絵のような、描かれたものがなにか重要な事柄のような絵に感じられもします。絵画画面として非常に充実しており他にはない独自の粋に達しています。中山いくみさんは、ポストスーパフラット・アートスクールで問題作を放った方で、件の作品はゲンロンカフェ所蔵になりました。そちらもすごかったんですが、成果展で観た作品では鏡のように反射している絵が気になりました。中山さんは2011年ワンダーウォール賞を受賞しています。FELIX FABRICさんは前回に引き続きの参加です。前回は漫画のような絵のような小説のような、「FUNE1」を発表・販売していまして、今回はその続編が登場するようです。藤城嘘さんは芸術集団「カオス*ラウンジ」の主催者で、キャラクターをモチーフとして絵画作品を展開しています。先日の五美大展ではキャラクターの目がアイコンのようにずらりと並べて、部分には携帯ゲーム画面を思わせる構図があったりと、非常に現在的な風景を描いていました。キャラクターやキャラクターをつくる要素を分解したり溶解させたり強調したりする試みは奔放さを感じさせますが、しかしそれらを通じてなぜだかどうしようもなく在り続けている「キャラクター」という現象を美術史という枠に刷り込んでいくんだという執拗さもまた感じます。masaさんは元カタ/コンベメンバーで、とっても若いのに会うたび何かいつも私が知らない作家を教えてくれるのですごいありがたい(笑)、結局は大体ミニマル談義をするんですけど、勉強熱心で真面目です、作品は私は観たことがないので楽しみにしています。駆け足で書いてしまいした、本当は一人ひとりじっくり紹介したいのですが。私は新作を何点か出展する予定です。

お誘い合わせの上お越しくだいませ。
なお、普段はシェアスタジオのため制作活動等ある関係上、展覧会会期は2日間しかありませんので、どうぞお見逃しなく。

カタ/コンベのウェブサイトにもありますように、インターホンが無いのにもかかわらず建物にオートロックがかかっていますので、入場の際は建物前まで来ましたら 03-5942-4632 までお電話くださいますようお願いします。

レセプションは初日7日(土)の20:30からスタートです。
こちらもどなたでも参加できますのでお気軽にどうぞ。

TYM344

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