2023年11月1日水曜日

出展情報:個展「Stop and Go」2023/11/11(Sat)-12/3(Sun) NIGHT OUT GALLERY

 


TYM344個展
Stop and Go

会期:2023年11月11日(土)-12月3日(日)
13:00-19:00
火・水曜日休廊
会場: NIGHT OUT GALLERY
東京都渋谷区神宮前3-42-7 青山太洋ビル3F
オープニングパーティ:
2023年11月11日(土)18:00-21:00

 この度、Night Out Galleryでは、2023年11月11日(土)から12月3日(日)の会期にて、TYM344の個展「Stop and Go」を開催します。オープニングパーティーは11月11日(土)午後6時から9時まで開催します。
 TYM344は、美術史・映画史等の過去のイメージからの引用、自身が描く4コマ漫画のキャラクター、日々路上で撮影した道路標識や看板のデザイン、それらの要素を組み合わせて様々な絵画画面をつくる作家です。作家が考える絵画の本質である「動かないこと」をもっとも強化し、また写真や印刷物といった他のメディアにイメージが変換された際に失う情報を最小にするために、すべての作品は徹底的にモノクロ化されています(作家自身はこの形式を「二値化絵画」と呼んでいます)。現代においてはほとんど放置されている絵画の本質の問題を再検討するとともに、現代におけるイメージの受容環境を織り込んでいくことにより、作家は結果として高い強度のイメージを生み出し続けています。
 今回の個展では、作家が考える絵画の本質である「動かないこと」を、「動いていること」との対比や差から考えることをテーマとし、決して使われることのない車輪がついた絵画シリーズ(「On/Off」シリーズ)を中心として展開されます。
 この機会にぜひご高覧ください。

 2020年末に制作した「ようこそ。ありがとう。まっすぐ。戻れません。禁止されています。(Welcome. Thank You. Straight. Don’t Go Back. You Can’t.)」での成果を引き続き検証するため、2022年にはそのリミックス版といえる「On/Off」シリーズの制作を開始した。「On/Off」シリーズは、絵画の本質を「動かないこと」とする私の仮定を証明するために絵画に車輪を取り付けたもので、描く対象は「二値化絵画」が手本とする標識や看板を中心としたものである。シリーズ名は、私の絵画の基本原理であるバイナリ(オン/オフ)を文字通り表していることはもちろん、車輪は本来地面に付いて(on)移動を発生させるものだが絵画として壁にかけられることで車輪は地面から離れていること(off)も表している。ここには、「動くこと」と「動かないこと」との敵対的結合がある。その関係を会場全体に延長することにより、複数の局面から絵画の実体を考える時間をつくる。この展覧会はそのような試みである。
― TYM344

というわけで1年半ぶりの個展です。初日の夜はオープニングパーティがあります(パーティってもうずうっとやっていなかったので久しぶりだ...)。ギャラリーはワタリウム美術館のすぐ近くです。みなさまのご来場お待ちしております。

TYM344