2024年11月12日火曜日

出展情報:「都市と自然/Urban and Nature」Part1 - 2024/11/15(Fri.)-28(Thu.) OIL by 美術手帖ギャラリー



5th Anniversary Exhibition「都市と自然/Urban and Nature」

会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
会期|Part1:2024年11月15日(金)〜28日(木)、Part2:2024年12月1日(日)〜16日(月)
開場時間|11:00〜21:00
入場|無料
主催|OIL by 美術手帖
展覧会ビジュアルデザイン|浅野隆昌
協力|COOPTORiS
展覧会詳細|https://oil-gallery.bijutsutecho.com/
お問い合わせ|oil_gallery@ccc.co.jp

〈参加アーティスト〉
Part1「都市」
愛☆まどんな/IRIS SAKAI/カワイハルナ/酒井建治/Juno Mizobuchi/田村正樹/TYM344/DIEGO/中村穣二/松岡洋太/山崎由紀子/吉野もも

Part2「自然」
KINJO/塩内浩二/Shiomi Wada/Schoko Tanaka/田中尚子/DAISAK/長田沙央梨/NAZE/BIEN/山本雄基/横手太紀/渡邉太地/wackwack

〈オープニングレセプション〉
11月15日(金)18:00〜21:00
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
※参加アーティスト(一部を除く)も在廊しレセプションパーティーを開催します。予約不要・入場無料。

〈展覧会概要〉
 2019年、渋谷PARCOリニューアルとともにオープンしたOIL by 美術手帖ギャラリーは、今年11月に5周年を迎えます。本ギャラリーではこれまでに80を超える展覧会を開催。数多くのアーティストとともに、渋谷の地からアートの魅力を発信してきました。さらに、商業施設内という特徴的な環境を活かし、渋谷を訪れた人々が気軽にアートに触れることのできる場となることを目指してきました。
 このたび5周年を迎えるにあたり、5th Anniversary Exhibition「都市と自然/Urban and Nature」を開催します。本展には、これまでにOIL by 美術手帖ギャラリーで発表したアーティスト24名の作品が集結。Part1「都市」(11/15-28)、Part2「自然」(12/1-16)のテーマのもと、アーティストたちが自由に連想した作品を発表します。

〈テーマ「都市と自然」について〉
 2019年秋にOIL by 美術手帖実店舗がスタートしてからすぐに、コロナウイルスによるパンデミックが起きました。渋谷PARCOが臨時閉館となったり、ギャラリーでの展覧会やイベントの方法を変更したりと、様々な感染症対策に奔走しました。ウイルスという、自然の脅威にさらされた経験でした。通常営業に戻ってからは、国内外のたくさんの土地からたくさんのお客様が訪れてくださり、展示できるアーティストの幅もどんどん広がりました。
 そんな5年間を辿ってきた当ギャラリーのある渋谷は、都会の中心部でありながら、都市と自然の融合や対比が目立つエリアです。観光客と大量のグラフィティが往来する渋谷駅周辺の煩雑さも、明治神宮や代々木公園の静寂さも、渋谷の象徴的な景色ではないでしょうか。私たちとアーティストたちはこれまでの5年間、都市と自然にかかわり、都市の象徴的な構造や、自然の回復力を実感してきました。
 この2つのテーマを設定し、各々のアーティストに再解釈してもらい作品を制作してもらうことにしました。彼女ら彼らの見た景色から、新しい「都市と自然」を発見していただければ幸いです。
 (本展キュレーター/OIL by 美術手帖ギャラリーディレクター 林里佐子)

というわけで、OIL by 美術手帖ギャラリー5周年記念の展覧会に参加します(5周年おめでとうございます!)。今回の展覧会は、Part1「都市」、Part2「自然」の2クールで構成されていて、私はPart1(11月15日(金)〜28日(木)の方に出展となります。ぜひ両方足を運んで、ギャラリーの5年間の振り返りつつ、Part1とPart2の対比を味わってみてください。みなさまのご来場お待ちしております。

TYM344

2024年5月20日月曜日

出展情報:「Featured Projects 2024 "そうぞう" からはじまる」2024/5/26(Sat.)-27(Sun.) THE CAMPUS


Featured Projects 2024 "そうぞう" からはじまる


開催日:2024年5月25日(土)-5月26日(日) 12:00-19:00
※5/24(金)は関係者向内覧会。一部一般参加者向けプログラムあり
開催場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」
〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
入場料:¥1,000
※3日間共通チケット
※中学生以下のお子様は無料
※一部プログラムは別途参加費/予約が必要
公式サイト https://featuredprojects.jp/
Instagram https://www.instagram.com/fp_designing/
Twitter(X) https://twitter.com/fp_designing


こちらのイベントよりお声がけいただき、「Exhibition」のパートに参加させていただくことになりました。私は《間違いなく今日》のシリーズから1点を出展する予定です。本イベントは、他にもトークセッションやワークショップなど、様々な企画がぎっちり開催されるようです(一部、要予約、別途料金必要です)。サイトご覧いただきなにか興味があることがあればぜひお越しくださいませ。

TYM344

2024年2月16日金曜日

出展情報:「BOXES」2024/2/19(Fri.)-26(Mon.) OIL by 美術手帖ギャラリー


グループ展

BOXES

会期:2024年2月16日(金) - 26日(月) 11:00 - 21:00
※会期中無休 
会場:OIL by 美術手帖ギャラリー
〒150-0042
東京都渋⾕区宇⽥川町15-1 渋⾕パルコ2階
出展:well、菅野恒平、Keeenue、北田正太郎、KINJO、櫻井万里明、Shiomi Wada、Schoko Tanaka、田中健太郎、TYM344、DIEGO、中西伶×カリモク家具、NAZE、NTsKi、BIEN、magma、松下徹、やんツー、横手太紀
メインビジュアルデザイン:村尾雄太
お問い合わせ:oil_gallery@ccc.co.jp
展覧会詳細:https://oil-gallery.bijutsutecho.com/

〈オープニングレセプション〉
2月16日(金)19:00〜21:00
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
※予約不要・入場無料。

 OIL by 美術手帖ギャラリーでは、2月16日(金)よりグループ展「BOXES」を開催いたします。本展では、絵画、音楽、写真などさまざまなジャンルのアーティスト・クリエイター19組が同じサイズの箱を素材に制作した作品を展示いたします。
 「箱」は、生活のなかでの収納や運搬、調度品、保護材といった機能を持つとともに、中を覗き見ることへの好奇心を掻き立てるような不思議なわくわく感を潜ませます。私達の日常において馴染み深い物である一方で、現代美術においてはマルセル・デュシャン、ドナルド・ジャッド、草間彌生、ルイーズ・ニーヴェルスンなど多数のアーティストたちが箱を題材とした作品を手掛けています。独立した空間の内外を即時に存在させる箱は、題材として多くのアーティストの想像力を掻き立て、魅了してきました。
 本展では、同じサイズ・素材でできた約30cm×40cmの木箱を各アーティストに渡し、自由に作品を作ってもらうよう依頼しました。箱に直接ペインティングを行ったり、身の回りのものを詰め込んだり、彫刻の素材として応用するなどして、それぞれの個性が詰まった箱が完成しました。
 個々のアーティストの現在地を表す、ユニークな作品が一同に会する機会となります。是非その特徴を観察しながら、楽しんでいただけましたら幸いです。

同じ箱からはじまる展覧会です。この展覧会は参加作家全員が同じ出発点なので、一体どうなるのかとても楽しみ。ぜひ会場へお越しください。

TYM344

2023年11月1日水曜日

出展情報:個展「Stop and Go」2023/11/11(Sat)-12/3(Sun) NIGHT OUT GALLERY

 


TYM344個展
Stop and Go

会期:2023年11月11日(土)-12月3日(日)
13:00-19:00
火・水曜日休廊
会場: NIGHT OUT GALLERY
東京都渋谷区神宮前3-42-7 青山太洋ビル3F
オープニングパーティ:
2023年11月11日(土)18:00-21:00

 この度、Night Out Galleryでは、2023年11月11日(土)から12月3日(日)の会期にて、TYM344の個展「Stop and Go」を開催します。オープニングパーティーは11月11日(土)午後6時から9時まで開催します。
 TYM344は、美術史・映画史等の過去のイメージからの引用、自身が描く4コマ漫画のキャラクター、日々路上で撮影した道路標識や看板のデザイン、それらの要素を組み合わせて様々な絵画画面をつくる作家です。作家が考える絵画の本質である「動かないこと」をもっとも強化し、また写真や印刷物といった他のメディアにイメージが変換された際に失う情報を最小にするために、すべての作品は徹底的にモノクロ化されています(作家自身はこの形式を「二値化絵画」と呼んでいます)。現代においてはほとんど放置されている絵画の本質の問題を再検討するとともに、現代におけるイメージの受容環境を織り込んでいくことにより、作家は結果として高い強度のイメージを生み出し続けています。
 今回の個展では、作家が考える絵画の本質である「動かないこと」を、「動いていること」との対比や差から考えることをテーマとし、決して使われることのない車輪がついた絵画シリーズ(「On/Off」シリーズ)を中心として展開されます。
 この機会にぜひご高覧ください。

 2020年末に制作した「ようこそ。ありがとう。まっすぐ。戻れません。禁止されています。(Welcome. Thank You. Straight. Don’t Go Back. You Can’t.)」での成果を引き続き検証するため、2022年にはそのリミックス版といえる「On/Off」シリーズの制作を開始した。「On/Off」シリーズは、絵画の本質を「動かないこと」とする私の仮定を証明するために絵画に車輪を取り付けたもので、描く対象は「二値化絵画」が手本とする標識や看板を中心としたものである。シリーズ名は、私の絵画の基本原理であるバイナリ(オン/オフ)を文字通り表していることはもちろん、車輪は本来地面に付いて(on)移動を発生させるものだが絵画として壁にかけられることで車輪は地面から離れていること(off)も表している。ここには、「動くこと」と「動かないこと」との敵対的結合がある。その関係を会場全体に延長することにより、複数の局面から絵画の実体を考える時間をつくる。この展覧会はそのような試みである。
― TYM344

というわけで1年半ぶりの個展です。初日の夜はオープニングパーティがあります(パーティってもうずうっとやっていなかったので久しぶりだ...)。ギャラリーはワタリウム美術館のすぐ近くです。みなさまのご来場お待ちしております。

TYM344

2023年10月6日金曜日

出展情報:「本物の人工物」2023/10/26(Thu.)-11/5(Sun.) YOD TOKYO


本物の人工物

会期: 2023年10月26日(木)-11月5日(日)
11:00-19:00
*月曜日休廊
会場: YOD TOKYO
東京都渋谷区神宮前4丁目26-35
http://yoded.com
info@yoded.com
出展:
彌永ゆり子
久保木要
たかくらかずき
TYM344
沼田侑香


キュレーターがいるわけではなく、作家5人で話し合ってつくっている展覧会です。きっと、この5人はどこの展覧会に出ても浮いてしまう人たちだと思います。なのでこの展覧会自体もそういう展覧会になると予想します。「本物の人工物」をぜひ観にきてください。

TYM344

2023年9月17日日曜日

出展情報:「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」2023/9/22(Fri.)-9/24(Sun.) マリンメッセ福岡


福岡のアートフェアにFINCH ARTSより参加します。

ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023
会期: 2023年9月22日(金)-24(日)
会場: マリンメッセ福岡B館
福岡県福岡市博多区沖浜町2-1
https://artfair.asia/


FINCH ARTSからは、飯田美穂さん、たかくらかずきさん、NAZEさん、パク・ジヘさんが出展されています◎
お近くの方ぜひお越しくださいませ。

TYM344

2023年8月2日水曜日

二値化絵画のストラテジー①

TYM344《ターゲット(アイ)》, キャンバスにアクリル, 100x80.3cm, 2015

 もし現代においても有効な絵画があるとしたら、現代という時代の前提をふまえていないといけないだろう、と思ったことがはじまりだった。そこで自らの絵画についての体験を振り返った時、絵画との交流のはじまりは、絵画本体からではなかった。どういうことか。例えば、ゴッホの作品をあなたは最初にどうやって知ったのだろうか? 小学校の図工の教科書に載っていた、TV番組で紹介されていた、インターネットの記事で観た、なんでもいいが、どれも共通しているのは、そこであなたが観たものは本物ではなくコピーだということである。絵画の実物を実際に目の前にして知ったわけではない。でも、ゴッホの絵を一度も生(なま)で観たことがなくとも、ゴッホを知っている、とか、なんなら、私はゴッホが好きだ、と言っても、全然おかしくない。現代における「知っている」とはそういうものなのだ。本物よりもコピーが先行する世界、そういう場所に我々は住んでいる。でも、コピーというのは元があるから生まれる。つまり、本物と、そのコピーたち、それらがつくる総体が、人に認識されるイメージの本体なのだ。私は、新しい絵画をはじめるにあたり、この前提をまったく無視したり、無いかのように振る舞ったりして、現代における絵画を考えたりつくったりしようというのは、非常におかしいこと、変なことだと思った。ましてや、20世紀にマスメディアが急激に発達し、追って登場したインターネットの普及によってより膨大な量のコピーが生み出されまた目にされるようになった現代においては、"総体"におけるコピーの割合は増々大きくなるばかりなのだから。
 前提が見えてきたところで、ちょっとした、しかし重要な問題が発見された。コピーは劣化するという点だ。誰でも知っていることだが、あるものが紙に印刷されたり、ディスプレイ上にあらわされたりすることで、本物との間にどうしても違いが生じる。色味や濃淡など、本体が持っている情報が変わったり失われたりしてしまうのだ。世界中のディスプレイの色味を調整することは不可能だし、今後どんなに印刷技術やディスプレイの再現度が向上しても、そういった差異は小さくなるにせよ全く無くなることはないだろう。そこで私は、そもそもコントロールできるのはコピー側ではなく本体側のみなのであるから、本体側のイメージのほうが先回りすることによってこの問題を解決できるのではないかと考えた。その考えを具体化するため、絵画をつくるにあたり、色を使わずに白と黒だけで描く、中間色もつかわない、かすれやにじみなどを起こさずハードエッジに描く、といったルールを設けていき、絵画本体が持つ情報をどんどん小さくしていった。そうして行き着いた描き方でつくる絵画を、私は仮に「二値化絵画」と名付けた。二値化とは、コンピュータ上において対象のイメージの彩度や明度をすべて真っ白または真っ黒に振り分けてしまう処理のことだ(英語ではBinarizationと言い、バイナリ、つまり、1か0か、有りか無しか、という意味だ)。「二値化絵画」は、紙やディスプレイのような別のメディアに変換された際に変質したり損失したりするような情報をもともと持っていない。現代におけるイメージの認識の本体は本物とそのコピーたちがつくる総体だと先ほど述べたが、まさしくその総体内の差異が可能な限り小さいまたはほとんどない状態にできるので、総体自体が非常に強固な状態、ブレがない状態になる。
 我々の住む世界、つまり最初の出会いがコピーであることがほとんどである世界において、最初の出会いがコピーであっても最も問題ない絵画、それが「二値化絵画」である。

(②につづく)

TYM344