2018年4月6日金曜日

出展情報:弓指寛治個展「四月の人魚」2018年4月6日(金) - 4月29日(日) ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ


弓指寛治さんの個展にフィーチャリングアーティストとして参加します。
私TYM344は新作2点を出展しています。

弓指寛治個展「四月の人魚」
会期:2018年4月6日(金) – 4月29日(日)
※月曜休廊
開廊時間:15:00-20:00

入場:無料
会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※こちらの会場は「ゲンロンカフェ」ではございませんのでお気をつけください。
Featuring Artists:
相沢僚一 / 青木美紅 / cottolink / さいあくななちゃん / 笹山直規 / TYM344 / 名もなき実昌 / 藤城嘘 / 柳本悠花 / 幸洋子




弓指さんとは「BARRACKOUT」展(2017-2018年)以来の共演です。
今回の弓指さんの大作がまた圧巻です。図像を読むために少し情報が必要ですが(行けば解説してくれるかと思います)、今回の展覧会のテーマとなったあるできごとの「向こう側」「続き」として描かれていると感じ、これが大変感動しました。
さらに弓指さんが選んだフィーチャリングアーティストも大変濃いメンバーで、これは面白くなりました。
ぜひぜひ、ご来場お待ちしております。

TYM344

2018年3月27日火曜日

自分に「ない」ことを探す

TYM344 - VR アイ (VR Ai) / Acrylic on Canvas / 72.7x90cm / 2016

VRヘッドセットを体験すると、「仮想空間なのにこんなにリアルですごい」ということよりも、何かが「ない」ということが強烈に意識されるなあと思います。例えば、においがない、とか、地面の感覚がない、とか。「ない」に気づく、私はVRについてはそういうところが気に入っています。

そう考えると、実はいまこの瞬間のこの現実における私たち一人ひとりも、何らかの「ない」があるのかもしれません。例えば、今日は風邪気味で鼻が詰まっていて食事の味があまり感じられない、とか、片目の乱視が悪化していて駅構内の掲示が見えない、とか。

何かが「ない」ことは、その時のその人のひとつの特徴です。

自分にもある「ない」を一つ二つと発見すればするほど、逆説的ですが、自分と他人とをより同じように考えることができるのかもしれません。


TYM344

2017年11月20日月曜日

出展情報:「シブヤスタイルvol.11」11月21日(火) - 12月3日(日) 西武渋谷店 美術画廊他

TYM344 《悠》
33.3x45.5cm
キャンバスにアクリル
2016年


11/21(火)より、西武渋谷店にて行われる展覧会にて、上記作品を含む小品を3点出展・販売いたします。
お時間がございましたらぜひお立ち寄りください。

「シブヤスタイルvol.11」
会期 : 11月21日(火) − 12月3日(日)
会場 : 西武 渋谷店 B館8階 美術画廊 / オルタナティブスペース / アートショップ

▼ 西武渋谷店美術画廊特設ページ
www.sogo-seibu.jp/shibuya/kakutensublist/?article_seq=255810

TYM344

2017年6月24日土曜日

出展情報:個展「HARD/SOFT」7月1日(土)-31日(月) & 個展「NEVER UNDERSTAND」7/15(土) @ ナオナカムラ


今年の夏はナオナカムラ×TYM344で個展が2本立て。

■ TYM344 個展
『HARD/SOFT』
2017年7月1日(土)-31(月)13:00-24:00
会場 : FAITH「ナオナカムラ」
東京都杉並区高円寺4-2-10 伊澤ビル1F&B1
JR「高円寺駅」南口から徒歩9分
入場無料・会期中無休
◎レセプション 7/1(土)19:00〜
■ TYM344 一日個展
『NEVER UNDERSTAND』
2017年7月15日(土) 17:00-20:30 <1日間のみ>
会場 : heavysick ZERO「ナオナカムラ」
東京都中野区中野5-41-8 カースク中野B1&B2
JR「中野駅」北口から徒歩9分
入場料 1,000円+1drink 500円


「HARD/SOFT」は1ヶ月間、「NEVER UNDERSTAND」は1日のみ。
どちらかだけでももちろんいいけど両方来ると楽しめると思います。
高円寺と中野で場所が近いので、7/15(土)の一日で一気に回る! というのもよいですね。

みなさまのご来場お待ちしてます。

TYM344

2017年4月18日火曜日

出版情報:『わかりたい!現代アート』(光文社-知恵の森文庫)発売しました


著・布施英利さんと画・TYM344による本が発売になりました。

マルセル・デュシャンの《泉》(Fountain)の発表が1917年。今年が2017年ですので、ではこの100年間を振り返ってみようという本です。

私は"画"の担当ということで、過去作+描きおろし作品をもって、この本の挿絵にしています。ただし「挿絵」といっても、紹介されているアーティストの元の作品を説明するような挿絵には全然なっていませんので、インターネットや画集等で作品画像を調べながら読み進めるのがおすすめです。その上で、「なんでTYMはこういう風に描いたのかな?」など考えてもらえると、私も楽しいです。

こちらは新書ではなく文庫(知恵の森文庫)ですので、本屋で探す際は棚にご注意ください。

『わかりたい!現代アート』(光文社-知恵の森文庫)(税込み765円)
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334787189

Amazonはこちら

TYM344

2016年11月25日金曜日

作品と作家






今月初めはしばらく東京を離れていまして、その間ちょうどチャンスがあり、いくつか出会いがありました。自分にとって、ものをつくる人の先輩というか、師匠のひとりだといえるような人たちの何人かに会うことができました。その人たちの考えは既に自分の中ではすっかり馴染んでいると思っていたけれど、やはり最新の本人たちに会ってみると次々と現在進行形で展開していました。そして、作品と作家がこんなに違うんだなあと思いました。

作品と作家との関係を考えてみます。当たり前ですが、作品とは、その作家の過去のある時点において生み出されたものです。しかし、その作品は、生まれたあとはそこで歩みを止めてしまっているかというとそんなわけではありません。作品は、時代が移り変わっていっても、その作品が生まれたときに背負った「あること」を提示し続けています。それは遺言かもしれないし、予言かもしれないし、場合によっては延々と変化していくかもしれません。いずれにしても、いまこの瞬間も生きている存在なのです。

作品は、生まれたあとは、もう作家とは別の時間の中にいます。そして、このような時間的問題によって、作品を通してみる作家というものはいつだって作品と一致することはありません。

作家の考えの一貫性が作品"たち"の一貫性の原料になるかもしれませんが、しかし、"とある"作品の持ちうる性質は作者のその時のアイディア・瞬発力・偶然などによって練りだされるもので、それらは作者や作品群の一貫性に寄与もするが裏切りもします。

もしその作家がいなかったならば、その作品はこの世にないのですが、しかし作家を作家たらしめているのはひとつひとつの作品たちです。往々にして作家の強烈な思考・活動によってまるで副産物的に作品が湧き出てくるように感じるかもしれませんが、その主従は怪しく、むしろ堂々とした作品たちによって儚く弱々しい作家が歩けていける、本当はそういう場合の方が多いように感じます。

不安(定)はいつも作家の側にあるのです。作品たちに対して自分はちっぽけだなあと思うわけです。

TYM344



2016年11月18日金曜日

【掲載情報】「美術手帖」12月号


「美術手帖」12月号特集『あなたの知らないニュー・カマーアーティスト100』にて紹介されました。ぜひご覧くださいませ。

TYM344